MTA & NJ(in New York)

 

  NJのAEM−7


  ニュージャージー州との連絡が主なNJ、ニュージャージートランジットのAEM−7電気機関車です。AEM−7は、スウェーデン製のB−B軸配置の交流電気機関車で、このほかアムトラックも導入しています。NJではこのほかドイツ製の新型電気機関車も導入を始めていますが、今回は見かけませんでした。ペンステーションで撮影。

 

  NJの客車


  近郊区間で活躍する客車です。中央のドアは両開き、左右のエンドのドアは片開きです。ペンステーションで撮影。

 

  MTAの近郊電車


  第三軌条で走るMTAロングアイランド線の近郊電車です。車内はクロスシートで、ちょうどJR東海の313系をもうちょっとマシにしたような感じです。台車が特徴的な構造になっています。ペンステーションで撮影。

 

  MTAの近郊電車


  こちらも近郊電車です。路線別で色分けされているのでしょうか・・・。ペンステーションで撮影。

 

 近郊電車の車内


 車内はリノ張りの床にレザー張りの椅子です。中央の列の椅子は、背もたれが小さく、また手すりがあります。

 

  MTAの近郊電車


  こちらもMTAですが、北部線に投入されている車輌のようです。この車輌は、第三軌条の他、架空線集電にも対応しているようで、パンタグラフも装備しています。グランドステーションで撮影。

 

  MTAの近郊電車


  こちらはカラーバリエーションでしょうか。グランドステーションで撮影。

 

  MTAの近郊電車


  こちらはすこし古風なモデルです。かなり武骨なデザインです。また、ドア配置も左右エンドに寄った片開き2ドア、ちょうど新快速の153系のようなものでしょう。グランドステーションで撮影。

 

  MTAの券売機


  MTAでは、トークンに代わってメトロカードの券売機を配備する方針のようで、続々と配備されていました。おもしろいのは現金の他、クレジットカードにも対応していること。日本ではやっと特急券などがクレジットカードで買える程度ですが、さすがアメリカ・・・。その割にはあまり定着していないようで、カウンター式の有人窓口が盛況でした。

 

  MTA地下鉄の「走ルンです」

                                (R142型)


  日本の川崎重工が納入した(カナダのボンバルディア製もあるようです)、アメリカ版209系です。MTAの地下鉄は、車体長16メートル級3ドアの車輌と22メートル級4ドアの車輌が在籍しており、路線によって使い分けているようです。この「走ルンです」は16メートル級のほうです。4両で1ユニットとなるようで、だいたい2ユニットを組み合わせて使っています。1999年頃から運用されているようです。

 

  行き先表示器


  この「走ルンです」に限らず、行き先表示にはこういった液晶式の表示器が中心に使われています。このように窓を半分近くも占領して車内外に行き先をデカデカと表示するのがMTA流。ちなみにこの「走ルンです」、走行音までそっくりなんです。ただし加減速性能はものすごいモノが・・・

 

  「走ルンです」の車内


  車内はLED行き先表示の他、点灯式のマップやプラスチックの内装などまるで209系です。椅子はプラスチックの地肌のもので、ちょっと長く座りたくはありません。車内照明は間接式のものでこのあたりはアメリカらしいもの。ちなみになぜ8両貫通にしないかというと、どうやらMTAでは車掌が中央あたりの運転台でドア操作をするのがやり方のようです。

  セントルイス製(左:R44/46型)

 セントルイス製(右:R40型)


  いずれも22メートル級の車輌で、4両前後でユニットとなる設計のようです。デザインは、ロングアイランド線などに投入されている車輌とよく似ています。断面も卵型。1970年代初頭から中期にかけて、セントルイス車両とプルマンで製作されました。

 セントルイス製R40のほうは2両で1ユニットとなるような設計のようです。正面がガンダムのような造形です。R40が3ユニットも連なると、昔の東急大井町線7200系の様です。R40は1960年代末期の製造で、80年代に住友車両やGEによって更新工事が行われています。

 

  R68型側面


  形はどちらかというと209系のようなデザイン。側窓の上は内側に開くようになっていますが、あんまり使われていないようです。車内は落書き対策のステンレス張りで、ちょっと昔のガラスポットの中のようです。シートはプラスチックのもので、一人分ごとに色分けされさらにくぼみま付けられています。なのでちょっとお尻が妙に窮屈な印象があります。奥に見えるトイレのようなボックスが運転席で、このような半室式運転台がアメリカでは主流です。そういや電車の運転台も日本と反対側ですね。R68は1980年代中盤から末期に製作されたもので、ウェスチングハウスとカワサキで製作されています。

  いずれも旧型の車輌

 左:R38型 右:R33/36型


  いずれも旧型の車輌で、R38型は22メートル級、右の車輌は16メートル級です。いずれも車内は昔の103系をアメリカナイズしたようなものです。左のステンレス車両は、系統番号のみを正面上にマグサインにて表示するようになっています。R38は1960年代末期、セントルイス車両による製造で1980年代末に更新工事をうけています。R33/36型も1960年代中盤のセントルイス車両製、最近は廃車も進んでいるようです。

 

  旧型車輌の車内外


  この旧型車輌には珍しくつり革らしきものが付いています(ほかの車輌はパイプのみ)。一番手前の三段窓は行き先表示器で、最上段が系統、中段と下段が行き先で、なかなか慣れると使いやすいモノです。さて、この旧型車でもMTA名物の超高加減速は健在で、軌道状態の悪さと相まってかまずなにかに掴まっていないと振り落とされそうなものです。帰国直後に乗った田園都市線が高級サルーンになってしまうといえば、その荒さがおわかり頂けるかと・・・

 

  ボンバルディア製の小型車(R62)


  こちらは16メートル級の小型車です。ボンバルディア製(日本の川崎重工製もあるようです)ですが、一部には川崎重工製も含まれているようです。運転台はもちろん左側、反対側の窓には大きく系統を表示するのがMTA流です。空調は形式を問わずほぼ完全に装備されているようで、銀座線のような屋根裏に内蔵するスタイルをとっています。1980年代中盤から運様されている様です。

 

  むき出しの抵抗器


  上のボンバルディア製下回りで、抵抗器などがむき出しになっています。軌道状態もおわかり頂けるかもしれませんが、このようにコンクリート地盤にレールを直接固定したモノです。このためあまりクッションが効かないらしく、乗り心地は惨憺たるモノです。また一部では異様なほど曲線半径が小さく、まさに爆音状態で運行されることもしばしば・・・

 

  ボンバルディア製の台車


  第三軌条方式の台車ですが、曲線半径がきついニューヨークの地下鉄むけに、軸距はすこしちいさく、またボルスタベースはかなり広くなっています。

 

  張り出し式のホーム


  特に曲線半径がきつい駅では、このように張り出し式のホームが使われています。ここまで曲線半径がとんでもない路線はあまり見たことがありません。

 

  PATHの車両


  ニューヨーク、ペンステーションの地下から発着する近郊鉄道PATH。路線規模もそれほど大きくないものです。さてこの車両は20メートル前後の車体長さをもつもので車内はセミクロスシート、一般的な短距離向けの電車といったところでしょうか。