Amtrak & Commuter Trains <2>


 パート2では東海岸の電化鉄道関連をご紹介します。

 アメリカ版TGV ACELA


 運用開始以来、何かとトラブルに見舞われる

ACELAですが、フリークエントサービスを掲げ

て果敢に航空機と戦っています。

 客層はビジネス客が中心の様子、客席は三

等級制でファーストクラスは専用ラウンジがあ

るなど航空機に近い構成(但し席数はビジネス

クラスが圧倒的に多い)。

 ACELAのロゴ


 ACELAは全ステンレス製で、この辺りは本

家のTGVとは大分異なるポイント。

 中間車


 中間車は元祖TGVと異なり一般のボギー構

造です。

 車内の様子


 車内はかなり航空機チックな椅子が並び、一

部はこの様な向かい合わせと大きなテーブル

がセットされ、会議用のような雰囲気になって

います。テーブルの縁を畳むことも可能で(奥

のテーブルをご覧下さい)、結構使いやすさに

気を配った作りです。

 車内の風景


 客層は殆どがビジネスマン。このあたりは最

終の新幹線のぞみに近いような雰囲気です。

 車内はハットラックや読書灯など、航空機を

かなり意識した作りです。

 オーディオサービス・・・


 どうも使われなくなってしまった様子の、オー

ディオサービスです。

 どこかで見たような・・・


 通路にディスプレイ、便所知らせ燈と新幹線

とも共通する雰囲気の通路端部です。

 ドア横の丸い部分は、ドア開閉用の押しボタ

ンになっています。

 渡り板部


 連結面の渡り板部分です。

 独特の作りになっています。

 カフェカーにあった電話


 カフェカーには日本では絶滅種の車内公衆

電話が残っていました。但しアメリカでも携帯

電話はかなり普及しましたので、いつまで残る

かちょっと気になります。

 東海岸で活躍するAEM−7


 80年代より東海岸で活躍を続ける、主力電

機の一角です。出力が相当大きいらしく、客車

列車とは思えない加速力を発揮します。アムト

ラックの他、NJトランジットでも見掛けます。

 AEM−7の屋根上


 シングルアームパンタが二基に交流機関車

特有の高圧線などが見えます。

 ニューアーク駅から


 こっそり撮った一枚。

 NJの新型機関車と客車が三態見えます。

 NJトランジットの新型


 NJトランジットが導入した新型電機。ドイツ

製のインバーター機で、アメリカではNJのみの

オリジナル電機となっています。

 NJトランジットの列車


 ディーゼル牽引の列車です。NJトランジット

の客車は最近の車輌については両端の片引

き戸加えて中央に両開き戸を追加するように

なったようで、この辺りは札幌近郊のJR車輌

の変遷と似ており、興味深いところです。

 ちなみにこの編成もディーゼル牽引と侮る無

かれ、かなり加減速鋭いです。

 こちらは電車


 電車方式の車輌も在籍します。制御器が何

故か屋根上にある、不思議な設計です。大柄

な、パンタとシングルアームを足しで二で割っ

たような巨大なパンタグラフにもご注目。

  ドアの操作盤


 アメリカでは、客車のドア操作がどこのデッキ

でも出来るようになっています。要は車掌が鍵

を差し込んだパネルから全ドアを総括制御で

きるような仕様らしいのですが・・・

 似たようなモノはアムフリートにもありました。

 MTA ロングアイランド線の新型車両


 MTAロングアイランド線で活躍する新型車

両です。電車ですが完全な第三軌条集電方

式を取っており、屋根上は妙にすっきり。

 ちなみに先代のモデルは客扉が両開きだっ

たのに、何故か新型からは片開きに。

 足回り


 連結器はヨーロッパ風のモノですね。

 台車は201系に集電靴を足したようなもの。

<おまけ> エアトレイン


 JFK空港構内の移動に使うエアトレイン。

 リニアモーター駆動(?)の様で結構速いで

す。完全自動運転の単車式で、おおくは重連

使用されていました。