保線車両など @

 高速運転と快適な運航に必要不可欠な軌道状態を維持する保線車両群、@ではマルタイなどを紹介いたします。

 通称マルタイと呼ばれるマルチプルタイタンパーは、バラストの状態を維持するための車両で、微速走行しながら線路を持ち上げ、バラスト密度を平均化してゆくための車両です。保線車両では比較的ポピュラーな部類で、特に運行本数の多い大手私鉄では欠かせない車両です。

 5000系はかつて本線で活躍していた営業車両を改造した物で、中間にレール輸送のためのフラットカーを連結しています。どちらかというと動態保存に近い性格の物で、通常は高幡不動検車区で昼寝しています。

 最後にウニモグですがベンツ製のトレーラーヘッドを改造したもので、入替車両として使われています。

大型のマルタイ、防音壁などは特に装備されていないものです。

動作部など、中央の水平方向の車輪でレールを持ち上げます。

動作方向は決まっており、こちら側が動作時の前側となります。

散乱したバラストをかたづけるバラストスイーパー。

やや小型のマルタイ、二軸の構造になっています。

こちらは防音壁がついています。

こちらは後ろ側、キャブなどが無くかなりあっさりめな構成。

中央の爪がバラストに刺さり、高速振動する部分です。

こちらも連結されているバラストスイーパー。

調布駅の側線、保線車両がよく留置されています。

珍しく若葉台までやってきた5000系、フラットカーはホイスト付きです。

走らない故かなかなかの状態を保っている様子です。

 若葉台のマスコット、ウニモグです。ナンバーは無いようです。

後ろ側には小さめのタンクがいくつか並んでいます。

高幡不動で出番を待つデワ編成。クーラーは全て集中型です。

高幡不動駅5番線で待機するデワ編成、やや痛みが目立ちます。

終電後のつつじヶ丘駅に到着したデワ編成、デジカメで夜間は辛い。

こちらは八王子方の顔、車内には機材類が積まれています。

中間に入るチキ2両、独特なホイストが付いています。

最終の高幡不動行きと交換、デワの夜はこれから・・・(笑)。

2003.1 調布駅付近/2004.6 つつじヶ丘駅ほか

 折角ですのでデワ編成についていくつか。

 まずデワ5000系は、デハ5125+デハ5175+クハ5875の3両編成から1995年に改造されました。それぞれデワ、クワを名乗ります。

 主な改造点はチキ側の連結器変更と引通線の改造、チキ側の貫通路をふさいだこと、車内からつり革が無くなったこと等です。

 中間に入るホイスト付きフラットカーはチキ290系を名乗り、1985年に東急車輌で新造されました。

 いずれも通常は高幡不動駅付近で休んでおり、もっぱらレール輸送に使われています。       (出典;鉄道ピクトリアル#734ほか)