小田急ファミリー鉄道展2006

 秋のお祭りとしてすっかりおなじみの小田急ファミリー鉄道展、今年は久々に創業当時のモハ1の展示をはじめ、先頭車だけが残された2600形と9000形、喜多見から改装された3100形ロマンスカー、お馴染みの2200形とてんこ盛りの内容でした。恒例の解体部品分売については、先日に旧型電装品に使われていたアスベストが問題となり、今回は行われていません。

毎度おなじみ、親子連れの大行列。少子高齢化が嘘みたいな光景。

お馴染みのマルタイ(右)と春先に入った新しいスイーパー(左)。

新しいスイーパー、コンパクタと一緒になってるらしい。

スイーパー部のブラシ、道路清掃車みたいな大柄な構造・・・。

右からコンパクタ部、スイーパー部と続きます。

反対側から、スイーパー部の上は結構すけすけらしい。

中間部、方向転換の為に分割できるように(?)なっている様子。

バラストレギュレーター部、防音壁に囲まれてほとんど見えません。

レールグラインダーは今回も展示のみ。動きもしませんでした・・・

ここが定位置なのか?三年間同じ場所で展示のレール探傷車。

マルタイに戻って、前後にある傾きを測るための小径車輪。

お馴染みのマルタイ、今回も作動実演が行われました。

作動時は埃の飛散を避けるために散水しながら作業します。

作業中。左側の水平な車輪でレールをちょっと持ち上げています。

刺さる瞬間。結構すごい勢いで刺さります。グサっと気持ちよく。

電力区の軌陸車。小田急のものは車軸駆動が出来ません。

微調整中。二軸とはいえなかなか載せるのはめんどくさそう。

後部のデッキも展開して走行中。

お馴染みの展示車輌。左からモハ1形、2200形、3100形。

創業当時のモハ1は七年ぶりの一般公開となりました。

KS30台車。当時としては一般的なイコライザ構造です。

輸入品の機器が混じってるあたり、お金のかけ方が豪快です。

旧3000形ロマンスカー、新幹線の下地のひとつとして有名です。

独特のフォントが特徴の、アクリル製交換式ヘッドマーク。

シートとテーブル、この当時の私鉄特急車としてはかなり良いほう。

片側(新宿より三両)は新造時のデザインに復元されています。

 相変わらず保線機械がメインになっております。

 新しいスイーパーはプラッサ製、みたところコンパクタ、レギュレーターと一体化されているようです。従来機種に比べてホッパに収容できるバラスト量が増えたそうで、作業能率が向上したとか。たしか京急でもこのような一体型の機種(松山製)があったと思うので、ちょっとした流行なのかもしれません。また方向転換のためか中間で分割出来るようになっています。ただ大変重要なことを聞き忘れていて、どっちが前かわかりません。これは困った・・・。

 さて、モハ1形は1927年の小田急開業時に18両が用意された車両です。その後戦中の大東急を経て戦後1947年に相模鉄道に9両が譲渡されたほかはそのまま小田急に残り、一部はGHQ専用車としても使われました。1960年まで旅客用(1両は1957年に荷物車に改造)として使用されました。荷物車に改造された一両(1101)は、その後強制振子機構の試験などにも供されましたが、1976年に廃車となりました。現存の一両は熊本電気鉄道に譲渡されていたものを再譲渡して1983年に復元したものです。

2006.10 小田急海老名検車区