JRおおみや 鉄道ふれあいフェア 2004

 恒例の大宮工場の公開、今年は晴天に恵まれ多くの家族連れ等でにぎわいました。構内が広くて広くて、足がへとへとです(苦笑)。

家族連れなどで大混雑の入り口です。

歴代の名機の顔が展示され、写真撮影に大活躍。

保線車両は軌陸車等2台のみ、こちらは架線作業車。

こちらは作業車。屋上に大型のはしごを2脚持っています。

台車組み立ての実演風景にて。ボルスタレス台車を組み立て中。

モーターを組み込むところ。

修繕などを主に行うエリアも公開されました。

107系が履く仮台車、なかなか機能満載の様子です。

修繕中の113系、車内の修繕も行われていました。

運転中のトラバーサー、結構な速度で動いていました。

定番のACトレイン、外観上は外吊りのドアが特徴です。

きれいに保存されているクモハ40。

こちらも保存中のEF58とEF80、どちらもきれいに整備されています。

長期試験中のハイブリッドカー、価格はまだかなり高いようです。

整備中の205系、ヘッドライトがないので妙な印象。

更新工事も終盤のEF64、手前には艤装予定品がずらり。

実演で宙を舞うEF64の車体、2台のクレーンで楽に釣られています。

なかなか見れない台車との接合部、意外とシンプル??

こちらはこれから更新予定のEF64です。

夢空間の展示に際して給電を受け持つ、マヤ50。

今なおラグジュアリーさが光る夢空間の3両、まさにバブリーです。

たまたま工場脇の本線を走行する新型のEH200。

構内を展示走行するEF55+旧客3両他、なかなかいい感じです。

反対側にはDE10、特製ヘッドマークを掲げて誇らしげです。

構内入替に活躍するアント移動機、連結器がユニーク。

こちらはアントの反対側、屋内使用のせいかなかなかきれいです。

昔は大型駅によくいたバッテリートラック、現在でも生きています。

こちらもバッテリートラック、ちょっと古風な顔立ちです。

敷地内にある資料館に掲げられたヘッドマーク。

こちらも資料館内部の様子です。

<おまけ>埼玉ニュートラム、最近になって新しい塗装になりました。

東北本線で活躍するE231、番台区分が結構複雑です。

 今年は好天に恵まれ人でも多かった様子のふれあいフェスタ、模擬店の食品などが売り切れ続出となるほどの大にぎわいでした。

 さて今回は目新しいものはないのですが、現業の方にお話を伺いましたのでそのあたりをちょっと・・・。


 まずハイブリッドカーですが、価格はキハ110の3倍程度で量産効果が出れば「多少」は下がる余地があるそうです。長期的には燃料電池を採用し、屋上のバッテリーと床下のエンジンを撤去を行うのが目標だそうですが、過渡的には量産型のハイブリッドカーを作る考えもあるようです。ちなみに床下のエンジンは小型ながら450PS(?)という出力だそうで(短時間しか使わないから?)、回生ブレーキ時にバッテリーへの蓄電として消化できない場合は発電機を介してエンジンブレーキもかけられるそうです。排気のクリーンさにも気を遣い、現在の都内のディーゼル規制もクリアできる程とのことで、確かにディーゼル音はするものの黒煙は見られませんでした。


 次いでJR貨物のEF64、更新価格は下回りだけで3000万前後(モーターや配線類などもほとんど交換するそうです)、全体では7000万程度かかっているそうです。もっとも新造した場合には3億程度になるそうなので、それなりのメリットはある様子。塗装はいまでもいろいろ試行錯誤しながらだそうですが、国鉄色がほぼ1層塗りなのに対して更新色は最低2回、厚い部分(初期の更新色など)では6回程度塗り重ねるそうです。このため耐候性が良いそうで、パテ補修部などでもバリッと剥がれづらいそうです。このパテと塗装の剥がれは車体腐食の大きな原因だそうで、このほかにも弾性パテを採用したりして対策を行っているとのことです。

 ところで先日EH500が踏切事故で入場したそうですが、「く」の字に折れる前面のデザインが意外と補修しづらいそうです。補修サイドからするとあまりデザインに走られても事故補修時に困るとのことで、なかなかこのあたりが機関車のデザインがちょくちょく変わる理由かもしれません。


 最後になりましたが、お忙しい中にもかかわらずお話していただいた現業の方々に厚く御礼申し上げます。

 

 JR東日本・貨物 大宮工場 2004.5.29