SLやまぐち号 五周年記念の頃

 昨今では当たり前の感すらある鉄道車両の動態保存ですが、大井川鉄道等と並んで動態保存の草分け的存在なのが、国鉄時代から続くSLやまぐち号です。私が小学生の頃、八本松に親戚が住んでいたこともあって行って来ました。当時はまだツルシの12系客車を牽引しているだけでしたが、当時としては本当に貴重な本線を走るSLでした。なお、どうしてもネガが発見できずアルバムからの直接スキャンとなっています。また当時はやりだった絹漉しプリント(私は大嫌い)のため、変色やゆがみなどが激しいのですがご容赦ください。

 いざ小郡へ


 ザ・新幹線といえばやはり0系でしょう。

 ところでなぜSLを山口線で復活させたかについては、噂では当時の宇部空港にジェット機が降りられず、新幹線を使わせることが出来ると踏んだかららしいのですが・・・(本当?)。

 懐かしいパタパタ案内


 正しくはフラップ式というそうですが、以前はどこにでもあったフラップ式の案内板です。

 ちなみにいまでは新幹線との接続を図ることもあって、きっかり発車ではないようです。

 いよいよ登場


 いまもむかしも変わらない、スター機関車の入線風景です。満載の石炭のため、C57のキャブはほとんど見えません。

 専用ヘッドマーク付き


 1979年から始まったこの動態保存、初めはいつまで続くか本当に怪しかったそうです。そんな感慨を込めてなのか、五周年にはこんな特別マークがつけられました。

 入線後もしばしの記念撮影時間、子供向けには、前デッキに乗っての記念撮影のサービスもありました。このほか制帽を貸してくれての運転席での撮影など、結構なサービスぶりです。

 サボ


 なんか変だと思ったら、ローマ字が入って無い字幕だったんですね。

 水田地帯を快走


 快走するやまぐち号、前の車両から腕がたくさん出ています(笑)。このやまぐち号に充当された12系は専ら固定運用だったようで、屋根をはじめとして毎日の蒸気運転ですすだらけになっています。空調の整備はさぞかし大変だったことでしょう・・・。

 渓谷を進む列車


 へろへろの道沿いを進む列車、ここぞとばかりに撮影している人たちも見えます。

 乗車中には「乗車証明書」やC57に関する手書きガリ版刷りのプリントなども配られていました。ガリ版刷りのプリントって今見ると妙な暖かさがありますね。

 津和野に到着


 津和野に到着しました。いまみると前後のタクシーのデザインも懐かしいですね。

 津和野機関区では・・・


 時代がゆるやかだったのか、津和野機関区では転車台なんかでも写真が撮れました。後ろの方ではデッキに乗って記念撮影したりと思い思いに過ごしております。

 転車中の様子


 当時のC57の様子がよくわります。ちなみにこの当時、C57のプレートがなぜか緑色でした。蒸気機関車全盛時はボイラーの調子を意味して塗り分けていたそうなのですが、その意味があったのかどうかは判りません。

 ネームプレート


 いまでは展望車が付いているそうですが、この当時は本当に普通の12系でした。後ろ側には普段は何のマークもなかったはずですが、このときだけはなぜか付いていました。

 実はこの日の記録が少なくて、どうも帰りは乗っていないらしいのですが、なぜか帰り行程の写真があるのです(謎)。