東西線開業40周年記念イベント

 東西線開業40周年&妙典駅開業5周年イベントとして、東西線深川検車区が公開されました。当日は好天に恵まれ、多くの家族連れなどでにぎわいました。5000系2態(アルミ車、ステンレス車)と05系3態(初期車、リサイクルアルミ車、最新型)の展示、工場内部でも凝った展示内容が見られ、なかなかの盛り上がりでした。また5000系ステンレス車については、開業記念の花電車仕様にドレスアップされ、数が減り少数派になりつつある5000系に正に花を添える形となりました。

まずはモーターカーから拝見、最近流行の背の高いモデルです。

車輪には砂撒管付き、勾配の多い地下鉄向けならではの装備です。

連結器は独特の簡易自連と棒連結器を装備しています。

モーターカー運転台からの視点、かなり車高が高いです。

運転台、中央のジョイスティックみたいなのはギアだそうです。

 ずらりと並んだ歴代車両、左端は開業記念列車の再現だそうです。

 工場内、丁度05系30番編成が入っていました。

東京メトロで使われる車両の馬はこんな感じのもの。

 台車の風船は車体側につり下げられ、車体側で管理されている様子。

 構内で使われるバッテリーカー。エレトラックというらしいです。

 手前は清掃車、奥は車両牽引車、でもあまり使えないとか・・・。

ラインフローファンの展示もありました。ちょっと変わってます。

つり上げられた先頭車、クレーン操作はリモコンで行うそうです。

この黄色い枠、車両が入ると手前に広がって安全柵になるとか。

 手作りの作業台、よく見ると溶接がすさまじい・・・。

 屋根上の検査に使われると思われる昇降車。

 ペイントされたばかりの、ぴかぴかの車輪達。

 パンタ昇降の体験に使われた、5000系の廃車発生の運転台。

 自動で台車を塗装し、乾燥させるラインです。意外とこじんまりと・・・。

ペイントの実演、ロボットアームが実に器用に塗装してゆきます。

 独特の顔つきの05系、正面はアルミの削り出しだそうです。

 編成管理に使われている?器具。イマイチ説明が判らなくて・・・。

 入り口のプレート、意外とさっぱりした感じ。

 冷水器の注意事項、一番下の段の「飲み過ぎに注意」が・・・(笑)。

 展示内容についていくつか。

 まずモーターカーですが、展示されていたのは最近流行の車高が高いモデルでした。現業の方の話では、ダンプ等牽引時の後方確認が特にやりやすいそうで、今後もこのモデルが流行りそうな気配です。またこのモーターカーについて、隣の線路に平行移動する為のレールが搭載されておらず、変わりにジャッキに直接レールがつけられたような、ちょっと変わった構造になっていました。また地下鉄特有の装備として砂撒き装備が追加されており、時に降雨時などに地上に出入りするような場所で威力を発揮するとのことです。

 5000系は1964年の東西線開業当時から活躍する車両で、1981年までに420両が製造されました。また東西線の他千代田線支線でも活躍しています。また一時期は千代田線本線でも活躍していた時期がありました。また車体構造がスキンステンレスとオールアルミの2種類が存在し、また戸袋窓の有無等で多くのバリエーションが存在します。信号装置の更新が進められている東西線では、2005年中に全廃される方針のようです。

 05系は5000系に変わる車両として1988年から製造が開始されたオールアルミ車体の車両です。2005年現在でも製造が続けられ、現在の最新車両は初期の車両から別形式といえるほど大幅な変更が加えられている。初期車ではチョッパ制御でしたが、千代田線06系と同時期に本格的にVVVF制御を採用するようになり窓割りも変更、最新モデルは再び窓割りが変更され半蔵門線の08系に近い作りになりました。また東京メトロでは唯一のワイドドア車が存在している形式(10両編成4本)でもあります。ちなみに日比谷線では5扉車を導入しており、同じ会社で多扉車とワイドドア車を併有しているのは大変ユニークです。