都営 くるっトレイン 志村検車区

 

2003年の11月1日、埼玉高速鉄道の浦和御園駅から都営三田線の高島平駅まで、

特別列車「くるっトレイン」が運行されました。都営では珍しい名前付きの臨時列車であり、

また営団と都営の直通列車も大変珍しく、さらには東急の最新鋭5080系を使っての運行となりました。

同時に高島平駅の近くにある志村検車区も公開されました。

 いがいとのんびりペース?


 都営では珍しい検車区の公開ですが、意外にも人出は少な目だったようです。もっとも内容が車両展示と物品販売程度だったので、あまり一般向けではなかったのかもしれません。

 まずはモーターカー


 当然の事ながら、私はまずはモーターカーから見ていきます(笑)。こちら側の正面窓は大きな一枚窓になっているのが特徴でしょう。伺った話では、性能的には単車で時速70キロ近くまでは出せるようです。

 反対側から


 反対側にはユニックの操作系統や工具箱などがまとめられているようです。

 キャブ内部


 DE10のような、進行方向に対して垂直に座るような運転台です。

 上のモーターカーのプレート等


 結構力持ちですね。参考までに、一般的なダンプトロは最大積載量が10t程度、自重が6t程度です。

 3転ダンプ


 おなじみのダンプです。三田線の場合には、砕石を採用した区間がそれほど多くないとのことで、このほかマルタイなどは必要なときは営団から借りたりしてすませているそうです。

 転倒中ダンプの裏側


 こんなつくりです。油圧シリンダーが結構立派ですね。

 アジテーター


 コンクリ軌道が多い三田線ならではの珍しい装備です。コンクリ軌道の枕木を交換する際に使う生コンをはこぶためのものですが、よくある小型ミキサー車と同じようなもののようです。

 アジテーター


 こちらは反対側からのものです。

 建築限界測定車


 新線建設区間などで見かけるような簡易型の測定車です。左右に最大40センチ(通常は20センチ)まで赤い測定板(?)部分を、広げることが出来ます。測定はもっぱら目視によるものだそうです。また、作動用電源は積んである発電機(赤い箱)に頼るそうです。

 測定板の様子


 上の測定板が通常の位置で、障害物にふれると、下の測定板のようにはじかれて倒れることになります。つくりはブリキ板とおぼしき板を張ったような構造です。

 タワー車と測定車


 タワー車は油圧で作業台を昇降する構造の車両で、おもにトンネルの内壁点検などに使われているようです。

 タワー車の作動時


 パンタグラフジャッキのような構造でゆっくりあがっていきます。

 作業台


 作業台は展開して広く使うことも出来ます。作業員の方が左手に持っている大きな黄色い箱はリモコンで、このリモコンでおおかたの操作はできるようです。

 レール運搬用の台車


 レール運搬用の台車です。

 保線車両の編成


 手前のモーターカーは車体中央にボンネットを持ち、さらにユニックも装備したものです。

 上のモーターカーの横顔


 このつくりのモーターカー、小田急京急でも見かけました。

 この日の目玉


 一番手前の東急5080系が今回の主役でした。真ん中の都営6300型、最奥の東急3000系と並んでの展示となりました。実は今回の検車区公開、撮影会と銘打ってしまっただけに、撮影会場は・・・。

 3周年記念ですか・・・


 まだ3年しか経っていなかったんですね。撮影会はこのあたりで妙な雰囲気になったので、私は退散しました。

 よくわからない展開・・・


 で、落ち着いた頃に再度撮りに行ったのですが、各社の運転手さんが集合?してました。なんだかよく展開が判りません。まあなかなか無いですしねえ・・・。