多摩モノレール基地公開の模様

 東京の多摩北部を走る、多摩モノレールの基地公開が行われました。当日は近隣住居地区に子供が比較的多いこと、また珍しいモノレールの基地公開ということもあって大盛況となりました。

 事務所棟、物販や各種エキビジョンなども行われていたようです。

 検車庫内、普段あまり見ないアングルなので奇妙に感じます。

 サイドの点検蓋を開けての機器展示、意外と点検しやすそう?

走行機器部分、電車以上にかなり複雑な構成です。

 クーラー機器、一両に二機搭載されるので意外と小型です。

コンプレッサー部、意外と大型??

 除雪キット、冬季に一部編成の先頭車連結器に架装されます。

空気バネ、普通のタイヤ、走行用タイヤ。空気バネはほんとに風船。

 集電部二態。剛体架線にシューを擦り付ける、第三軌条に近い構造。

連結部。永久連結な割にはジャンパ線がかなり多いです。

 左は庫内全景、右は車体をはずした後載せて点検するための場所。

モノレールの分岐機部分。桁全体を移動させるため、かなり大掛かり。

 左に移動中の桁。三メートル一関節が四関節ぐらいで移動します。

 可動桁と固定桁の接続部、かなり独特のつくりです。

 関節部。き電線も可動式に対応して一部並行化されています。

 見えにくいですが、可動桁の下はレールがあり、その上を移動します。

 展示走行中のモノレール、こちらは正面に帯のない旧塗装。

同じ編成、試運転幕以外はあんまり見るところないですけど。

こちらは本線の分岐機。四関節で左右分岐のつくりがよくわかるかと。

モノレールホーム。ホームドア式になった、近代的なつくりです。

 一般運行中の列車、こちらも旧塗装です。

ラッピング広告用に全面白色の編成も。

運転台付近は鉄道車両とほぼ同じ。折妻なので意外と広いです。

典型的な多摩モノレールの駅、いかにも近未来を意識しすぎた建築。

こちらは立川北駅、周りとの調和もなにもあったもんじゃない。

立川南駅、立川駅一つに対して二駅設ける、良くわからない構成。

 モノレール軌道はやたらと起伏が激しいのが仕様らしいです。

箇所によっては鋼製桁も使われています。

高幡不動では京王線をまたぎます。京王線の車庫が丸見え。

やっぱりかなり起伏の激しいモノレール軌道。

盲腸線化した京王動物園線、色々な架線柱形態が試用されています。

将来への夢なのか、複線軌道敷だけは用意されています。

 モノレールの交換、かなり静かな交換です。

唯一のトンネル、トンネル内でもモノレールは静かです。

モノレール、渋滞緩和にはならず、バス乗客を奪っただけのようです。

モノレールのダブルクロス、かなり大掛かりな構造になります。

 多摩モノレールは、2000年1月に上北台〜多摩センター16kmが全通した、跨座式モノレールの路線です。計画自体はかなり古く、現在でも八王子や町田方面への延伸が提言されていますが、すでに多摩ニュータウン自体が更新時期を迎えていることもあって利用客はなかなか伸びないようで、稲城大橋と並んで多摩地区の負の遺産と揶揄される機会もあるようです。

 車輌はすべて1000系、VVVF制御四両編成のアルミ製車体を持った編成となっています。16本が在籍、登場当時はセミクロスシートの配置でしたが、順次ロングシートに改造されています。冬季には前面連結器に除雪機(といってもブラシの様なもの)をつけた編成が登場、また経営難を反映してかラッピング車輌もあり、道路との併走区間などではかなり目立っています。車輌整備はよくされており、走行用タイヤは概ね年に一回、案内輪も大きな検査時に交換していくそうです。