相鉄モニ、最後の夏

 首都圏では、事業用とはいえ奇跡的に原型からの車体で生き残っている吊り掛け車、相鉄のモニ2000ですが、部品調達などが難しい上に老朽化も相当激しくなってきたと言うことで退役も近いと聞き、追いかけました。久々に聞く吊り掛けサウンドは、蝉の声と併せて子供の頃にスタンプラリーで乗った初めての東急目蒲線を思い出させる物があり、一人感慨にふけってしまいました。

モニは奥の留置線から一旦検車区奥で折り返しての出庫です。

モニがいよいよ出庫です。素人目にも明らかなくたびれよう・・・

かしわ台駅構内にて小休止、こちらは非貫通、旧国更新車らしい顔。

横浜側は貫通扉付き、手作りの雨樋が非日常を増幅??

中間に入る架線検測車、ご覧のように海老名側は通り抜けできない。

とってつけたような観測台、晴天昼間しか走らない所以?

海老名へ向けて出発、ずらりと並んだ菱形パンタが圧巻。

二俣川へ進入、この先の西谷で折り返して湘南台へ向かいます。

湘南台へ向けて走行、10000系と並ぶと正に隔世の感。

吊り掛けサウンドを響かせ二俣川駅に進入しました。

横浜駅に到着、慌ただしく折り返しの用意を行います。

観測台周辺、どの辺りを照らしているのかよくわかります。

観測台を上から、上手く撮影タイミングが合いませんでした・・・

検測を終えて、留置中の8000系と。夏の夕日がまぶしいです。

仕事を終えて黙々と庫内へ、ヘッドライトがつきっぱなしです。

アルミボディ、走ルンですに囲まれて、モニは何を想う??

<おまけ>相鉄顔の7000系、オールアルミのユニークな車輌。

日本では珍しい、外装されたディスクブレーキを持つ台車です。

横浜〜二俣川までの各駅停車の短距離運用に入る7000系。

僅か10年ほどの歳の差ですが、設計思想がまるで別の両形式。

相鉄らしい風景(?)。もっとも相鉄顔は急速に数を減らしています。

相鉄もいろいろあって随分丸くなりました??

終点の横浜付近ではJRと併走、こちらは東海道線の211系。

湘南新宿ラインのE231、僅か数年で大増殖!!

総武横須賀線にはE217系、独特の顔立ちです。

JR化後比較的早い時期に配備されたE217、209系に近い作りです。

こちらは退役迫る113系のグリーン車、2階建車だけは残ります。

東海道からも姿を消す113系、もうすぐ過去帳入りです。

 いつもながら車輌概要です。

 モニ2000は旧国鉄からの払い下げ車輌(いわゆる戦災国電のようです)を改造した架線検測車で、同期の払い下げ車輌はかつて伊豆箱根鉄道の大雄山線などでも活躍していましたが、現在ではこの原形を保っているのが奇跡的な事も含めて払い下げ国電の生き証人的な、大変貴重な存在になっています。もともとは当然ながら旅客用でしたが、1976年に荷物車へ改造され、更に1978年には荷物輸送が廃止された為に現在は月一回の架線検測と、かしわ台工場内の入替車及び救援車として使われています。

 7000系は1975年のいずみ野線開業に合わせて製造された抵抗制御車です。当時、地下鉄以外では未だ珍しいアルミニウム車体を採用しているのが大きな特徴です。現在では編成組み替えに伴い一部が休車、2両は2005年に東急車輌でモニ2000に代わる架線検測車へ改造されています(2005年8月現在、まだ供用されていないようです)。1986年からは車体デザインを変えた新7000系が作られています。新7000系を除き、80両が製作されました。

 8000系は現在130両が在籍、日立製インバーターを採用した車輌です。但し10両1編成(8707F?)は事故の為運用を離脱しているようです。増備中途からLED行き先を採用したりと同時期の他社形式と同じような変遷を辿っています。車内にはLED表示器が設置されているほか、新7000系で試用されたクロスシートを一部に採用、相鉄イズムが満載の車輌です。

 10000系は言わずもがな、JRのE231系をベースに開発された車輌(前面デザインや全幅などはオリジナル仕様)で、それまでの相鉄イズムを主張していた直角カルダンやパワーウィンドウを廃止しています。現在では60両あまりを数え、今後も増備が続く模様です。