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横浜市営地下鉄は1972年に上大岡〜伊勢佐木長者町間にて開業、その後順次延伸を重ね、現在は湘南台〜あざみ野間40.4kmの路線 として運行されています。書類上は関内〜湘南台間が1号線、関内〜あざみ野間が3号線とされていますが、実質的に一本の路線として運行さ れています(ちなみに2号線は神奈川新町〜屏風ヶ浦間に計画されていたそうですが、頓挫しています)。 線路規格は1435mmの第三軌条集電、車輌は18m級3扉というもので、当初から他の路線との乗り入れなどは余り考慮されていなかったよ うです。車輌概要は以下の通りです。 1000系は1972年の開業時から活躍しています(開業時は3連)。最盛期は6連14本が在籍、横浜市営地下鉄の主力として活躍しました。側 面の縦帯とホームのタイルの滑り止めの色を揃えて乗車位置を示したり等、かなり特徴のあるデザイン思想をもった車輌です。しかし、セミステン レス構造故の老朽化とワンマン化に伴い、2006年度中に全廃される方針になっています。 2000系は1984年の上永谷〜舞岡間と横浜〜新横浜間の延伸に伴って、6連9本が増備された車輌です。回生ブレーキ付電機子チョッパに 冷房搭載と80年代らしい装備を持った車輌です。オールステンレスカーながらワンマン対応改造のついで(?)に台車と一部機器を3000S系に 譲り、廃車となっています(書類上は更新工事となっているようです)。ちなみに製造中に旧国鉄視察団が2000系を見て、205系二次車から一 段窓に変えることに決めたという逸話が残っています。 3000系一次車は1992年の新横浜〜あざみ野間の開業用として6連8本が揃えられました。GTOインバータ制御のオールステンレスカーとい う、典型的な90年代らしい車輌の構成です。現在ワンマン化に向けて改造工事が進められています。 3000系二次車は1999年の戸塚〜湘南台間の開業用として6連7本が導入されたものです。一次車に比べ、IGBTインバーターに変更された ほか、車内外見付けなども変更されるなど大幅な設計変更が入ってる為、便宜的に3000N系と呼ばれています。また前面部にはマスコットキャ ラクターの「はまりん」の金属製(?)プレートがつけられています。 3000系三次車は1000系の置き換えを目的に2004年から2005年までに6連14本が製造されました。正面デザインが変更されているほか 、車体構造が日本車輌の標準型構体に準じたものになっています。こちらも便宜上3000R系と呼ばれています。なお制御装置や車内見付など の主要構成は3000N系に揃えたものになっています。 3000系四次車は、2000系の更新名義で製造された車輌で、便宜上3000S系と呼ばれています。おおむね3000系三次車に準じた車体構 造ですが、正面と側面の飾り帯がすこし変更されています。6連8本が製造予定で、残り1本の2000系は運用見直しでそのまま廃車となる予定 です。 ちなみに横浜市営地下鉄の設備類などは、独特のデザイン思想から工業デザイン業界では注目されていた時期もありました。 横浜市営地下鉄では既存の湘南台〜あざみ野間の路線の他、リニアモーター駆動の小型車輌(15.6m級車体)を使った新路線も建設中で、 2007年開業に向けて中山〜日吉間で工事が進められています。新型車両(10000系)も調達予定、2006年初夏にデリバリー予定とのことで す。10000系についての詳細はこちらもドウゾ>http://www.city.yokohama.jp/me/koutuu/info/news/2005/20051215_1.html 2006.01.27 仲町台駅にて撮影 |
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