さよなら交通博物館

 交通博物館と言えば、在京の電車好きなら避けては通れない道です(笑)。それをさしおいても、東京ではメジャーな男の子向け遊び場でもあった交通博物館ですが、老朽化と手狭になったことからか2006年5月14日をもって閉館ということになりました。なお、幼稚園の団体さんを避けるように館内を回った為にかなり順序がめちゃくちゃです。あしからずご容赦下さいませ。

お茶の水〜神田間の中央線の下に残る旧万世橋駅のアーチ。

入り口にはお馴染みの0系とD51のカットモデル。

 これ自体が珍品化してしまった入場券の販売機。

 子供に大人気の鉄道模型の、名物パノラマレイアウト。

博物館中央の吹き抜けには、お馴染みのC57がおいてあります。

カットモデルとなっているマレー。輸入大型機の保存も珍しい。

こちらも有名な1号機関車、マスコット的な存在です。

割合有名なEF58の試験塗装のひとつ。

何故か東急車も。どうも高津の電バスから流れてきたモノらしい。

かつては東急のご自慢だったキャブシグナル一式の展示。

ATSの可動模型展示。実車は不遇だったED46が動いています。

100系試作編成のモデル、話題だった食堂車も残っています。

ここの100系新幹線はいまでもピカピカで誇らしげです。

100系新幹線の鴨居にあった表示器、もう壊れかけでした。

古いマルス端末、私の世代は指定券を取ると言えばコレ。

そういえばポコポコ押したりプスプス刺したりしてましたね。

いわゆるパタパタ、正確にはフラップ式というらしいです。

 パタパタの操作盤、昔のレジスターみたいな押し味です。

 今や貴重な修学旅行色。ゆるやかな塗り分け線が仲良しを演出?

スピード感あふれるフォント!こういうフォント、最近見ないですね。

信号関連の展示、所狭しと信号機やCTCボードがすらり。

ニキシー管?による列番表示部、点灯してたらかっこよかったろう・・・

鉄橋の模型、ペーパー製?の高千穂鉄道車がぎこちなく・・・

海底トンネルの模型、ゴゴゴと地面がせり上がる大スペクタクル(笑)

いまや貴重な、可動状態にあるPS14と架線周りの説明展示です。

こちらも貴重な三軸台車、綺麗に展示されています。

個人的には思い入れのある宇高連絡船。JNRマークが懐かしい。

2Fには船と車の展示もあります。こちらはホバークラフトの模型。

ダイハツのオート三輪の実物もあります。

なんだかワイパーが滅茶苦茶な国鉄バスです。ちゃんとしてよ・・・。

昔の信号機、どうもどう使うのかイマイチよくわからない。

本当の原付、ホンダのピープルも見ることが出来ます。

人力動力も展示されています。大流行した折りたたみ自転車。

天井からツルされた、日ペリマークも輝かしいヘリ。

3Fには航空機の展示、鶴丸がすっかり褪せてしまった747。

JALの機内モックにて。ビジネスクラス?の座席の展示

国産のMU−2の機種の展示。朝日新聞の取材機材だったもの。

割と新目のH2Aの展示。なぜか「あすの交通」コーナーに・・・。

「あすの交通」コーナーの明るい未来予想図(笑)。

初期のリニアモーターカーの模型、今見るとなんか遅そう・・・。

リニアモーターカーのミニチュア。わかりやすい未来都市付き。

こちらは貨物用のチューブトレイン。大江戸線の技術の原型です。

所蔵模型の特別展示にて。

幻のJALコンコルド。実際に5機が予備発注されていたそうです。

日本では史上唯一(?)の、フルカウル標準軌DL、911。

秋葉原だけに、元祖コスプレ喫茶?

屋上から神田明神の方角を望む、電気屋もすっかり減った

閉館に併せて旧万世橋駅の遺構も先着順で公開されていました。

遺構といっても非常に狭くて、廃墟っぽくないかもしれません。

補強・清掃などが行われているようで、どうもピンとこない・・・

 脇を201系が通過。201系の運命を考えると、ちょっと微妙・・・。

旧ホーム部には駅銘板が。個人的には萎えちゃうなあ・・・。

入り口付近にあるメダル打刻機。以前はよく観光地あったような・・・

 戦前の建物らしい、階段周辺のデザイン。

 

 

 

 

 平日にも拘わらず結構大人も多めな館内でした。やはりこの博物館で育った人って相当多いんでしょうねえ。ただ逆に展示物が殆ど陳腐化してしまっているので、今の子供達にはちょっと心に残りづらいかもしれません。建物も老朽化が激しい様子で、手入れは良くされているんですが、そうとうくたびれてしまっていました。ホント、お疲れさまというカンジです。個人的に何度も行ったところでしたが、小さい頃はあれだけ広く感じた館内もすっかり狭くなり、輝いていたはずの展示物は埃だらけだったりと、なんだかちょっと寂しいカンジにもさせられました。でも帰りの秋葉原駅に貼ってあったポスターの、「君が帰りたくないと泣いた場所」みたいなカンジのキャッチコピーはなかなかでした。今後鉄道関係は大宮に開館予定の鉄道博物館に移設されることになりますが、そのほかの展示物についてはどこに行ってしまうのか、ちょっと気になります。

                      2006年2月1日