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架線検測車 <その1>
京急の架線検測は、このような軌陸兼用車で行います。摩耗量、高さ、偏位などの検測を目的としているそうです。京急では珍しい下枠交差パンタを搭載しています。また電気区の方々にはお忙しい中、丁寧に説明していただきました。改めて御礼申し上げます。
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架線検測車 <その2>
後側です。小さいながらパンタグラフと照明装置、記録用のカメラを備えています。伺った話では速度40キロ程度までなら走行可能(検測できるかは別として)だとか。それにしてもなんか強風でひっくり返りそうな感じです。
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架線測定車 <その3>
測定機器です。記録用のデッキやチャートが見えます。車内はかなり狭く、大人3人程度がやっと入るほどの広さです(三畳ぐらいでしょうか・・・)。
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架線検測車 <その4>
測位用のカメラだそうで、架線中の番号を拾うことを目的としているそうです。左右に一台ずつ取り付けられております。伺った話では結構誤差が出るそうで、苦労しておられる様子でした。このほか、小型炊飯器のような車体下にぶら下げるセンサーもあり、その2つで位置を取りながら測定するそうです。
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架線検測車 <その5>
架線検測車の車輪は大型の物が2軸、取り付けられています。他の軌陸兼用車との最も大きな違いは、この車軸自体が駆動できるかどうかとの事です。車輪径も大きめで、ちょうどトラックのホイールと同じくらいの大きさです。
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架線作業車
こちらは実演されませんでしたが、架線作業車の一つのようです。軌陸兼用車はこのこの車両に限らないことですが、前後のバンパーに小型の棒連結器用受け具を備えており、連結して走行することが可能です。展示状態では、ターンテーブルを作動させ、鉄車輪を下ろした状態です。なんか不思議な体勢ですね。
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クレーン付き延線巻き取り車
油圧によって架線やケーブル類を展開したり巻き取ったりすることが可能な車です。この写真は真新しい架線を展開している様子です。この車などの鉄車輪はただ線路に乗せるだけの機能です。またタイヤはスタッドレスでないと、特に雨天時などにスリップが酷くなってしまうそうです。
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架線作業車
こちらは巻取車と組になって使用される物のようで、ケーブルの受け具が付いています。保線用車両でも軌道上に乗る物は、一応連結器は、すべて装備されているようです。
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緊急車両
普通のスーパーロングサイズのワンボックスです。こちらも子供さんに人気のようです。
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緊急車両
こちらは幌タイプのものです。このほかにもユニック(小型のクレーン)付きのトラック等も展示されていました。それにしても、どの車もきれいに使われています。
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架線交換の実演
架線交換の作業の実演が行われました。まず巻取車とその相棒が、交換を始める場所まで移動します。ちなみにこの架線は練習用の物のようで、どことも繋がっていませんでした。
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右の作業台の上の架線の辺りから交換をはじめます。細く見える架線ですが、太さは13ミリもあります。また両側にV字形のくぼみが付けられ、そこにハンガーを引っかけ、架線を吊る構造になっているそうです。
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ハンマーと積み木のような物で新しい架線をたたいたあと(平らにしているのでしょうか?)、新しい線と古い線を金具によって接続します。
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接続が終わると、新しい線をぐんぐん延ばしてゆきます。そのままだと垂れてしまうので、適宜Oカンの様な物で古い線に新しい線をひっかけてとりあえずつるしておきます。
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接続部分の辺りでは、作業員が新旧線の接続作業を進めています。最終的には新旧両方の切れ目を平行させ、末端をそりの先のように上に向ければ完成です。竹梯子の上でも軽快に作業が進みます。
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作業車は走りながら架線の付け替えを進めます。上の吊り線からぶら下がるハンガーを、手際よく古い線から新しい線に付け替えてゆきます。
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新しい架線に切り替わっているのがおわかり頂けますでしょうか?
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古い線は結構な重さがあるのでいきなり切り落としたりせず、両端に適度な荷重を掛けながら徐々におろしてゆきます。このとき架線の左右に掛かる荷重はトン単位の物だそうです。
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下ろした架線は巻き取り車が処理してゆきます。意外にスルスルと巻き取られてゆきました。
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最後にしっかりハンガーにぶら下がっていることを確認したら終了です。
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緊張の?実演を終えて一休み。左上の架線の接合部が、美しく処理(新旧接合部の線の端を上に少し折り曲げて、丁度ソリのスキッド状になっています)されているところもご覧ください。
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実演を終えて道路上に戻る巻き取り車。もう鉄車輪は格納して、道路モードに切り替わっています。「この装置がウチの車にあればお盆の時は楽だなあ・・・」なんて家族連れが笑ってました。
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