<マルタイ他の特設ページ>

 

  架線交換の実演の後は、マルタイの登場です。プラッサー&トイラー社製の08−16Uという機材で、自重は56tもあるものです。ちなみに走行前には必ずホーンが鳴るのですが、いかにもヨーロッパ車なホーンでした(BMWとかみたいな感じ)。

  右の車輪のような部分でレールを固定し、まさにバラストを振動させているところです。

  こちらは防音壁が下がった状態での作業風景。でも結構大きな音がします。コテの様な部分がバラストに刺さっているのですが、刺さるときは案外あっさり(ということは凄い力が加わっているのでしょう)刺さっていました。

  こちらも防音壁を下げての様子。平面的な車体の造形がよくわかります。また、右側の水平方向にある車輪が、線路を固定する部分です。中央の1輪だけある車輪は測定用の物で、このほかに車体前後にも取り付けられ、合計3輪で線路のゆがみや傾きを測定しています。

  作業実演を終えて待避するマルタイ。マルタイは作業する方向が決まっていますので、こちら側のキャブは作業時は常に後ろ方向になります。このキャブ内部は回送用の運転台と、作業の直接の操作を行う席があります。

  マルタイに続いてはフィニッシャーの登場です。フィニッシャーは、マルタイが道床のかなり深い部分を調整するのに対し、比較的浅い部分や表面を調整する機能があります。京急のこのフィニッシャー(他にも所有しているようです)は2両で1ユニットを構成するものです。なお、このフィニッシャーは日本製です。

  1両目の先端に付いているのはレギュレターと呼ばれるバラストの掻き寄せ機です。左右独立して動かせるので、ちょっとおもしろいですね。普段は垂直に畳まれています。

 ちょっと順番が先後しますが、レギュレーターの格納状態です。

 

1両目の車体にはバラストを補充するためのホッパーと、突き固めを行う部分(蛍光色に塗装されている部分)が付いています。この突き固め部は、前側の物は接触部がV字形になっており、枕木の間隔をグイグイと押していきます。後側の物は、枕木の外側を整えてゆく物です

  作動時の様子。周囲はかなりの振動です。また突き固め部がグイグイと押し込まれている様子がおわかり頂けますでしょうか?

  二両目にはスイーパーという機械が付いています。このスイーパーは、普通はマルタイなどに小型の物が連結されているのですが、この車両の場合は大がかりな構造になっています。マルタイとフィニッシャーによって枕木やその周辺に跳ね上がったバラストを片づけるのが目的の物です。

  車体最後尾には、このようなレール左右のくぼみからも余分なバラストを排出するためのブラシを装備しています。

 作業実演を終えたフィニッシャー。スイパーも格納位置に引き上げられています。またこちら側にはレギュレターの装備はありません。

  マルタイのキャブも大人気で公開されました。

  キャブ内部です。このように作業状況が見渡せるようにガラス張りになっています。上の窓からは、圧力計のようなものも見えます。

  このように良く見渡せます。

  回送用の運転台です。いかにも外国製車両の運転台です。

  銘板等です。

  展示を終えて仕舞われたマルタイです。